著者について
About ── 二十年Tシャツとジーンズの自分が、半年で抜けた話の著者プロフィール
書いているのは
『ふだん着』を書いているのは、二十年ほぼ同じ恰好で生きてきた、三十八歳の自称オタクの男性一名である。雅号は「黒T二十年」(くろてぃー・にじゅうねん)と名乗ることにした。法人でも編集部でもない、一人の私性の記録として綴じている。
来歴
子どもの頃からアニメと漫画とゲームに育てられた。大学のサークルで秋葉原のラジオ会館に通い、社会人になってからは中野ブロードウェイの三階の狭い同人ショップでカタログを買い、夏冬のコミケでは始発の有明線に並んだ。土曜日に何かを着るたびに「いつもの黒T」を選び、ジーンズの裾は擦り切れるまで履いた。誰かが手放した古着とのつき合い方は知っていたが、新しい服を「自分のために選ぶ」ことを、人生で一度もしてこなかった。
二〇二六年の春、地元の本屋で旧友に再会したのが転機だった。こちらは平台の前で「鋼の錬金術師」の文庫版の続きを抱えていて、向こうはレジ前で奥さんと子供の絵本を選んでいた。「変わらないなあ」と笑われた、その「変わらない」が、ちょっとだけ刺さった。アニメも漫画もゲームも、二十年で確実に変わったのに、自分の服だけが止まっていた。
編集方針
『ふだん着』は、おしゃれ指南書ではない。二十年Tシャツとジーンズだった自分が、何を、どの順番で、いくらで、どう失敗したかの記録である。本に近い装幀で、半年に一冊ずつ巻を重ねていく予定でいる。
- Tシャツとジーンズを否定しない。捨てもしない。
- 高い服は勧めない。ユニクロ・GU・無印を主役にする。
- 自分が買って、半年使ったものしか書かない。
- 失敗は隠さない。誰かが同じ買い物をしないために。
取り扱う対象
主に二十代後半から四十代前半の男性、特に「服に興味がなかった/興味の持ち方がわからなかった」読者を想定して書いている。秋葉原、コミケ、地元の本屋、近所のスーパー。そういう日常の中で着る、ふだんの一着について書く。
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連絡
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